私たちは失敗した事業承継・二代目経営者を数多く見てきました。
息子を自社に入社させ、社長自らが帝王学を施し、また、それなりの社内的な地位を与え、二代目であることを社内外に声高かに宣しているにもかかわらず、失敗した例は数多く存在します。
二代目は先代からのバトンを受け取れず、又は受け取れたとしても途中で落としてしまいました。
二代目は先代から命じられたことを、先代の指示通り、一生懸命実行し、その仕事の過程や成果、自身の成長過程や忙しさに先代や自身も満足していました。それでも事業承継に失敗しました。
社長の帝王学は自らの成功体験を礎としています。
しかし、現在のパラダイムシフトの中で過去の成功体験は通用しません。成功事例は成功した時点で既に陳腐化しているためです。
そして、彼らの殆どは忙しく一生懸命に仕事をしてある程度の成果を出し二代目として順調に成長していると錯覚(快適ゾーンの錯覚)しているからです。
他の従業員と比較して、それ以上の成果がでているのは、一従業員として結果を残せてきたのは予めお膳立てができていたからであり、自ら考えその意思や勇気に裏付けされた決断により成果を得ているものではないのです。
二代目に「判断・決断」が無いことを問うと二代目は「その立場に無い」とか「忙しくて考える時間が無い」との言葉が必ず返ってきます。なんと頼りないことでしょうか!
授業風景
当塾は二代目の頼り無さを払拭するために存在しています。
二代目の頼り無さ、不足しているところは判断・決断ができないことです。
これは普段から判断する・決断するトレーニングができていないという側面もさることながら、決断の指針となるべき「自分がどうありたいか」「会社をこうしたい」というゴールが見えていない・設定できていないからであり、そのゴールに向かうにあたっての仮説を展開する能動的な思考ができていないことが挙げられます。
当塾はどのようにゴールを設定し、如何にゴールに近づくか、どんな手を打たなければならないのかを徹底的に考え抜き、自身の思考を醸成する場であり、私達講師はそのキッカケやヒントを提供致します。
二代目の「会社をやっていけるのかどうか?」といった不安を払拭し、「やってやろうじゃないか!」というチャレンジにチェンジさせるのが当塾の使命であり、講師陣の役割と捉えています。